管弦楽部「Honewort concert」(8/20) ようこそ! 岡山朝日高等学校のホームページです
○8月20日(火)
 例年、文化庁による子供育成総合事業の一環として実施している管弦楽部『 Honewort concert 』。
 今回もヴァイオリニストの瀬ア明日香先生、ピアニストの重利和徳先生に来校していただき、本校の音楽教室で、お二人のわかりやすい解説の入ったレクチャー・コンサート形式で演奏していただきました。
 最初に、お二人の演奏でF.クライスラー作曲『テンポ・ディ・メヌエット』、R.コルサコフ作曲『熊蜂の飛行』、P.チャイコフスキー作曲『メロディ−』を聴かせていただきました。瀬ア先生は曲の表情によって曲中でどんどん立ち位置を変えてピアノの反響板の響きを利用されるなど、よりアンサンブルが効果的に客席に届くように工夫されていました。その後、重利先生の独奏でF.ショパン作曲『12の練習曲 作品10 』より『黒鍵』、『別れの曲』、『革命』の三曲で見事なヴィルトゥオーゾを発揮された後、お二人による演奏でC.フランク作曲『ヴァイオリン・ソナタ イ長調』、E.ラロ作曲『スペイン交響曲』を演奏していただきました。
 アンコールでは瀬ア先生の18番、V.モンティ作曲『チャルダッシュ』を演奏してくださいました。瀬ア先生は、ステージから降りて客席の生徒の中に入り、客席と一体となって演奏されるだけでなく、時折即興演奏を交えつつ、ステージ上のピアノの重利先生とアイコンタクトをとりながら丁々発止のやりとりを展開して下さいました。
 演奏会後、現在イタリア国立クレモナ国際ヴァイオリン製作学校で学んでいる本校卒業生がちょうど帰省しており、初めて自分が製作したヴァイオリンを瀬ア先生に弾いていただき大感激でした。
 瀬ア先生からは「 音楽はその言葉通り楽しむことが大事。演奏している自分が楽しむ、聴いてくださる方が楽しむ、そして一緒に演奏する人と共感して楽しむもの。音に、作曲者から受け取ったイメージを、自分なりの表現でメッセージを乗せて聴いてくださる方に届けることを通して、自分が楽しんで演奏できることが大切です。仲間との毎日の積み重ねを大事にして下さい。」と暖かい言葉をいただきました。

《管弦楽部生徒感想》
・間近で一流のプロの方の演奏を聴く事ができてとても勉強になりました。音を出される前から曲に入り込まれていて演奏中もその表情と音楽が一体となっていたのが印象に残りました。
・お二人とも体全体で音楽を表現されているのが凄かった。大きな音は迫力が有り、特に小さい音を演奏するときはものすごく集中して繊細に音がよく通るように演奏されていた。
・ヴァイオリンの音は立ち位置によって(ピアノの反響板との関係)響きが変わるということがわかりました。また、ピアノの楽譜を置く譜面台を置いた時と置いてない時では音色が変わるということを初めて知り、驚きました。
・アンコールでは瀬ア先生が私たちの中に入って来てくださり、体で音楽を感じ取ることができ鳥肌が立ちました。
・ショパンの『革命』では同じような旋律が毎回違う感情を表現していて驚きの連続でした。『ヴァイオリン・ソナタ イ長調』ではヴァイオリンの甘くそして輝かしく織りなす旋律の後ろで重利先生は美しい水墨画のように演奏されていると思いました。
・普段は忙しく行きたくてもなかなか演奏会を聴きに行けないストレスが一気に吹き飛びました。音楽室という限られた空間の中でこんなに近距離で凄い演奏が聴けたの、本当にラッキーでした。やっぱり生が一番。スマホで聴くのとは訳が違う。最高でした!!
・私は高校生になって初めて楽器を始めましたが、お二人の先生の演奏を聴いて音楽にはこんなに人の心を動かすことのできる力があるということを知り感動しています。普段顧問の先生が「音楽は生き物だ」とよくおっしゃいますがその意味がよくわかりました。今日は本当にありがとうございました。私ももっともっと楽器が上手くなりたいです。
・お二人は曲の前に深く息を吸われたり、演奏の後に目を閉じたりしている様子を見て、音楽を楽しんでいる気持ちが伝わってきて私もワクワクしました。技術はもちろん、その曲のイメージもふくらませて、人に伝えられるような演奏をできるように頑張りたいです!
 
 
 
 
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